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不安と恐れで心臓がズキズキと跳ね上がる。

私が夢見ていた甘いときめきなんて、この場にありはしない。


「…本当に、全部脱ぐの?」

「大丈夫だって。ちゃんと鍵かけたし」


“やっぱり出来ないよ”

喉まで迫り上がったせの言葉を、私は弱々しく飲み込んだ。


私を見据えるカズヤの目が、“さっさとしろ”と訴えかけている。

今さら断ったりなんかしたら、確実に愛想を尽かされて捨てられてしまう。


私は、カズヤに見限られたくないと心を震わせてブラウスのボタンに手をかけた。


カーテンは閉めきってるし、狭い室内には薬品の詰められた棚や実験器具が立ち並んでいるだけ。

放課後に理科準備室に訪れる人なんてそうそういない。


それでも、どうしても人の気配が気になって体中がザワザワピリピリと騒ぎ立ってしまう。


『今日の理科室掃除のときにさ、二人で残って準備室でヤらね?』

そうカズヤに言い出されたとき、私は頭の中で またかとため息を吐いた。


カズヤは学校の中でするのが好きらしい。

教室、トイレ、体育倉庫、音楽室…。

校内中を網羅する気なんじゃないかと思うくらい、私たちは色んな所で事に及んだ。


はいはい、今日は理科室ですか。

と、私は投げやりにその誘いを受けた。


…でも、まさか、

『全裸になれ』なんて言われるとは思いもしなかった。


…最近、カズヤは私に変なプレイを要求するようになった。

手を縛ったり、目隠ししたり…。

正直、私はこういうプレイはあんまり好きじゃない。

もっと普通に愛し合いたい。


…でも、逆らうことはできない。


カズヤは、私がずっとずっと待ち望んでいた初めての彼氏だから。



「ぉおーっエッロぉ」


ブラウスとスカートを脱いで下着姿になると、カズヤが興奮気味に煽り立てた。


「もったいぶってねぇで早く脱げよ」

「…うん…」


ブラのホックを外すと、鼓動が激しく跳ね上がった。

泣きたくなる気持ちを押さえてブラを脱ぎ、パンツを引き下げる。


「うっわ、すげぇ興奮してきた。ちょっとしゃぶって?」


落ち着きなくベルトを外し始めたカズヤの前に私は言われるがままに跪く。


取り出されたそれは確かにいつもより固く強張って天井を仰いでいた。


…カズヤが私で興奮してくれてる。

その些細な喜びが、萎縮していた心をほんの少しだけ浮き立たせてくれた。


「…もっと、舌使ってエロい音出して」

「んっ…、ふ…!」


部屋中にグチュグチュと下品な水音が響き渡る。

慣れない舌使いに唾液が溢れて床にこぼれ落ちた。


「やばっ…我慢できねぇ。ケツこっちに向けろ」

「うっ、うん…っ」


私は口のまわりの唾液を拭いもせず、慌てて立ち上がって壁に両手をついてお尻を突き出した。


「お前ももう欲しいんだろ?」

「…うん…っ、カズヤのおちんぽ、早くぶち込んで…っ」


もちろんこんなの本意じゃない。

カズヤが私に教え込んだセリフだ。


カズヤは満足げに「よし」と呟いて、固い切っ先を私の秘部に当てがった。


「…っあ!ぁん…っあ…!」


全く解されてもいない膣口を無理やりこじ開けられ、痛みが全身を駆け抜ける。

それでも私は、カズヤを喜ばせるためにわざとらしいくらい甘ったるい声を上げた。


「なんか…っいつもよりキツいな」


…そりゃあ、濡れてないどころかカラカラに乾ききってるからね。

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