01 02 03

 

「嫌…っやだ、止めて、先輩…!」

「無理。もう遠慮しないから」

中をかき乱しながら激しく出し入れされて、一瞬で絶頂へと追い込まれる。

とめどなくエッチな蜜が溢れて先輩の指に絡んでグチュグチュと卑猥な音が私の羞恥心を煽るように響き渡る。

「俺、本当は束縛心凄い強いから。さっきも優衣の隣りにいた男殴り飛ばしたくなった」

「あぁっ、や、め…っ!」

あまりの気持ちよさに頭の中がグラグラ揺れて、先輩の声がぼんやりとしか聞こえない。

…ていうかそれ以上に私の声が大きい。

「好きになったのだってきっと俺の方が先。告白されたとき興奮して鼻血出そうになった」

不意に指の動きが緩まって、後ろからキュッと抱きしめられる。

「…絶対誰にも渡さない」

「先輩……っ」

幸せすぎて泣きそう。

そう舞い上がったのもつかの間、中に入れている指の本数が増えたのか急に異物感が増して、そして再び激しく責め立てられ始めた。

さっきよりも強い快感がのた打ち回って私の欲望を刺激する。

「やぁあっ、あっ、ダメ…ッ!あああっ!」

「…優衣の声可愛いから好きだけど…。あんまり大きいと外にまで響くぞ」

「…っ! ゃ…、ん…っ!!」

先輩の言葉に一瞬我に返り、唇を噛んで必死に声を抑える。


もう限界はすぐそこまできていた。

頭の中が真っ白になって、ただ快楽に溺れて私の中が先輩の指の刺激に従って疼く。

…だけど、先輩は突然ピタリと動きを止めた。

イきかけていた私はもどかしさに指をくわえているそこをヒクつかせる。


「足音が聞こえる」

「…っ!!」

その囁きにみるみるうちに頭が覚め、背筋が凍る。

緊張が走る中、トイレのドアがギィィと静かに開けられた。

足音が数歩して少しの間、そして水の落ちる音が聞こえてきた。

普通に用を足してるらしい。

早く出て行ってくれますように。

そう願い、私は気配を殺す。

「……!」

私の中に沈んだままの先輩の指がもそりと動き始める。

…嫌な予感。

「…っ!!」

予感は的中した。

今までの快感でより敏感になった突起を指先でそっと撫でられ私はピクンと体を震わせる。

"駄目…っ!声出ちゃうよ…!"

そう訴えるように首を横に振ったけど先輩の指はますますそこを執拗に責め、まるで止めようとしてくれない。

「〜〜っ…!」

緊張感のせいなのか、刺激の一つ一つが絶対的な快感になって私を甘美に苦しめる。

ヒリヒリと焼け付くようにアソコが疼いて体が小刻みに揺れる。

崩れないように先輩のワイシャツをギュッと掴んで、何がなんでも声を押し殺す。

ザーーーーーッ

蛇口の水が流れる音が聞こえてきた。

そしてまた静かにドアが開けられ足音がどんどん遠くなっていく……。


「…はっ! はぁ…っ!」

いなくなったとわかると私は溜め込んでいた息を一気に吐き出した。

「意地悪…っ!」

「今までの仕返し」

先輩はクスリと微笑んで涙目で睨む私の頬を撫でる。

「…このまま入れていい…?」

緩いキスを交わしながら先輩はいつになく甘い声で囁く。

…先輩の吐息、凄く熱くなってる…。

「ぅ…ん…」

小さくコクリと頷く。

「…パンツ脱いで、後ろ向いて壁に手ついて」

言われたままに下着を膝くらいまで下ろして後ろを向き、手をつく。

お尻を突き出すような格好になって少し恥ずかしい…。

後ろからカチャカチャとベルトを外す音が聞こえてくる。

そして固く熱いモノがお尻に当たり、ゆっくりと濡れた割れ目へ下りていく。

「…ん…っ、あ、あぁ…!」

先端が割れ目を押し分け中へジワジワと侵入する。

くすぶっていた快楽を再び熱く奮い立たせられ、奥を突かれただけで私の脚は崩れてしまいそうなくらい不安定に震えた。

態勢を崩さないように体を支えている手に力を込める。

「ひっ、あ!あぁあ…っ!」

先輩は容赦なく奥深くへ肉壁を掻きながら突き進める。

出し入れされるたび背筋にゾクゾクとした痺れが走って私の欲望を弾く。


「…声、抑えて」

「…ん、っあ…!」

快楽に溺れて私はすっかり声を我慢することを忘れていた。

慌てて唇を噛む。

「んっ、…んくっ、ぅあっ、ああ!」

…だけど、声を出しちゃ駄目ってわかってても、

こんな激しくされたら抑えようがないよ…っ!

「うっ、あ、あぁ…っ! 駄目…っ、声出ちゃ…っあぁあっ!」

快感に打ち震えながら涙声で訴え、首を何度も横に振る。

すると、先輩の指が私の唇を撫でて口の中に割り入ってきた。

「舐めてて」

「ふあ…っ、ん、んむっ…」

口をすぼめて指をくわえ、中で舌を動かし骨ばった指に絡める。

そうしていると喘ぎ声は多少だけど抑えることができた。

「んっ!んんぅっ…むぅ…っ!!」

声を抑えられるようになるのを待ってたと言うように、先輩は今までよりも更に深く重く私の中を突き上げ始めた。

ドクンと波打つような熱い疼きが体の芯へ押し寄せ、理性をさらって頭の中を真っ白にさせる。

「んんっ!く、ふ…っうぅ!!」

だらしなく零れる唾液が顎や先輩の指を伝って落ちて行く。

アソコがジンジンと痺れて引きつるような感覚がする。

…ヤバい、イっちゃいそう…っ

「…っは…、へんはい…っ、私もっ…ひっちゃう…!!」

指をくわえたまま舌っ足らずにそう叫ぶと先輩の動きが一層速くなった。

「ひぁあっ!やめ…っ、ん…っんぅう、うううぅっ!!」

強烈な快感に体も心も支配され、私はあっという間に高まった欲望を果たしてしまった。

それからすぐに先輩のモノが引き抜かれ、お尻に温かい体液が散った。

「…はぁ…っ、ごめ…ここまでやる気はなかったんだけど……抑えられなかった…」

私のお尻についたのを手早くトイレットペーパーで拭き取りながら先輩は吐息混じりに呟く。


「…っ、あ…足に力入らない…」

支えてもらいながら下着を履き直して私はそのまま先輩にもたれかかった。

「酷いよ先輩…こんな所でするなんて」

「ごめん…」

「責任とって下さいねっ」

「…わかった、何でもする」

冗談混じりに睨み付けると、先輩は何を言われるのかと不安げな表情を浮かべる。

可愛くて思わず吹き出しそうになる。

「…じゃあ、パフェ奢って下さい!」

先に吹き出したのは先輩だった。

「ああ、ジャンボチョコパフェね」

「その通りっ」

「ホントよく食うよな。ほどほどにしないと太るぞ。今でもこの辺ヤバいんだから」

意地悪な笑みを浮かべながら先輩は私の脇腹をむにっと掴む。

「ちょ…っ!止めて下さいよ!気にしてるんだからーっ!」

…そしてお互いの顔を見詰めて子供のように笑い合った。

先輩に心からの笑顔を向けるのはきっとこれが初めてかもしれない。

私はギュッと先輩に抱き付く。

「…先輩、大好き…っ」

‐END‐

 

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