お兄ちゃんの玩具2 01 02 03 04 05 06 07
「奈津、ちょっと来て」
身支度を済ませて、登校時間になるまでのんびりしてようと部屋でくつろいでいたら、隣りの部屋からお兄ちゃんの声が聞こえてきた。
……またか…
私はウンザリと顔をゆがませる。
あの日を境にお兄ちゃんの行動はどんどんエスカレートしていった。
学校から帰ってきたとき、お風呂に入ってるとき、寝る前……
色んなところで私はお兄ちゃんの玩具にされた。
今だってきっと
『登校前に一発』
とかアホなこと言ってくるんだ。
…でも、逆らうことはできない。
小さくため息をついて私はお兄ちゃんの部屋に向かった。
──ガチャッ
「おぉ、今日も制服が素晴らしくキマってるねー」
「…っ、なんの用?」
「ん?何でそんなに怒ってるの?」
ベッドに座ってるお兄ちゃんはコイコイと私に手招きする。
「…いつもみたいにまた変なことするんでしょっ」
「変なことねぇ…。真智ちゃんは一体ナニを想像してるのかな?」
「……っ」
お兄ちゃんは私を見上げてイヤミったらしく笑う。
「…ま、正解なんだけどね」
「きゃっ!?」
突然腕を掴まれ引き寄せられて、バランスを崩した私はお兄ちゃんにもたれかかった。
「…何で奈津ってこんな甘い匂いするんだろ。不思議」
「そんなの、知らな…っあ!」
首筋に唇を這わせながらお兄ちゃんは私の胸を撫でる。
服の上からのもどかしい感触と首のくすぐったさにどんどんおかしな気分になっていく。
「もう息荒くなってる」
「だって…っ」
「…上、脱いで」
…もっと触って欲しい……
あっさりと淫情に流されてしまっていた私はお兄ちゃんの言うことに素直に従って制服も下着も脱ぎ捨てて上半身をお兄ちゃんにさらけ出した。
「あぁ…っ!」
胸の先端をちょっと舐められただけなのに、心臓が大きく躍動して快感が全身に走る。
「前よりだいぶ敏感になってるよな、奈津の体」
「や…っ、ぁ、あっ!」
軽く歯を立てられて、思わずビクッと跳ねてしまう。
恥ずかしいけど気持ちいい……
私は抵抗をしないどころか、無意識にお兄ちゃんを抱き締めて甘い刺激に酔い浸っていた。
「……はい、ここまで」
「…ふ、ぇ…っ?」
淡々とした声と共に体に流れる刺激が突然止まって、私はわけがわからずポカンとお兄ちゃんを見つめた。
「そろそろ家出ないと遅刻するだろ?」
「でも…っ」
「そんな物欲しそうな顔するなって」
ポン、と頭を叩かれる。
…も、物欲しそうな顔…っ?!
その一言に私は一気に理性を取り戻した。
「私そんな顔してないっ!!」
「はいはい、いつもの強情な奈津ちゃんに戻ったね。
…でも、学校行ってる間体が寂しくならないようにイイことしてあげるから」
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