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「…うぁ…、凄い勃ってる…」

「そりゃあ勃つ」

「そ、そう」


…じゃあ、夏見も結構興奮してたんだ…。


天井を仰ぎ、勇ましくそそり立つ夏見のモノは無駄に巨根でもなく小さくもなく、絶妙に快楽を掻き出してくれそうな凄くちょうどいいサイズだった。


これが私の中に入ったら…なんて想像を脳が勝手にしてしまい、下半身の奥が愚かしくもドクンと息づく。


「…っ、電気っ、もっと暗くする!」


股間を見ているだけで妄想が一人歩きしてしまいそうになり、私は急いで電気を調整するパネルに手を伸ばした。


手当たり次第にスイッチを押し、橙の明かりでぼんやりと相手の体が見えるくらいにまで電光を落とす。


「全然見えないですが」

「いいのっ、これで!」


気休め程度に強気を取り直し、夏見の膝に手を置いて淡い光を吸い込む瞳を見詰める。


「じゃあ…っ、やるからねっ?」

「はい」


手のひらで包み込んだそこはじんわりと熱く波打っていた。

恐る恐る先っぽに唇を付け、そして一息に奥までくわえる。

ゆっくりと引き抜いて唾液をまとわせ、徐々に竿を扱く速度を速めていく。


おりゃあああっと激しく頭を上下させて、顎が疲れてきたところで一旦奉仕を止めて満足げな笑みを夏見に向けた。


「どうっ?」


「…うん。下手というか雑というか」


「へっ…?!」



へっ、

へっ…下手!?


「下手っ?!」


「下手」



嘘ーーーーっ!!

そ、そんなっ、本当に下手だったの私!?


ていうか酷い!

下手とはいえそんなまともにズケッと言うなんて! 酷い酷い!


私は夏見に背を向け、体育座りをして縮こまった。


…まあ、逆に上手いとか気を遣われてたら、これから先も勘違いし続けることになってたけど!

でもそこまでストレートに言うことないじゃない!!



「そんなわかりやすいいじけ方しなくても」

「うっさい! 夏見がきっぱり下手って言…、っ!」


後ろから抱き締められ、悪態ごとゴクリと息を呑み込む。


愛想のない言葉とは裏腹に背中全体に染み入ってくる体温は悔しいけれどあったかい。

…ていうか、一部分が凄く熱い。


「ちょっ…、当たってるから!」

「当ててる」

「な、にそれっ…変態! っあ! や…っ!」


素早く下腹部に移動した手が下着の上から敏感なしこりを押す。

一度絶頂を迎えた体内を再燃させるには十分すぎる刺激だった。


爪で細かく掻かれ、すべやかなサテン生地から至高の喜悦が伝い来る。


…ずるい。女の感じさせ方をこんなにも熟知してるなんて、夏見はずるすぎる。


そんな子供じみた悔しさも、さっきまでのショックも何もかもがどうでもよくなってしまう悦楽の波。

私はその中にどんどん溺れていく。


「んっ、う…っ」

抵抗する気が削がれたのを見計らってか、反対の手がウエスト部分の布地を掴んで下着と一緒に引き下ろし始めた。


私は素直に腰を浮かせ脱がせやすいよう自らも下着を引く。


露わになった下半身は一糸まとわずとも心まで火照るほど熱く、飢えた膣口からヨダレをこぼして早速シーツを汚した。


グズグズにとろけきった淫裂を指先がひと掻きして水音を弾く。

そして、快感を待ちわびてヒクつく蕾へ降り、ゆるりと内部の肉を押し分け沈み込んでいった。


「ん、んっ…! あ、あぁあ…っ!」


胸の奥で渦を巻いていた欲望が喜びの痺れとなって全身を奮い立たせる。


中に埋まっただけで壮絶な快感を生み出す指は、私を狂わせるのを目的にしているかのように容赦なく媚肉を掻き乱す。


「っあ、あぁっ! やあぁぁっ!」


グジュグジュと耳にうるさい音を立て奥の上側を乱暴に掻かれ、衝動を瞬く間に揺すり起こされていく。

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