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「何これ…っきゃあ!」
別のツタが両足に巻き付いたかと思うと、強い力で引っ張られて私はイスからずり落ちてしまった。
何なのこのツタ…! 生きてんの!?
この有り得ない植物は一体どこから来てるのかとツタを辿り見ると、その先には男が持ってきた植木鉢があった。
植木鉢から生えてる10本くらいのツタはドクドクと脈打ちながら物凄い速さで成長して、ひるむ私のもとへとにじり寄って来る。
「いやあっ! 気持ち悪い…っ!」
私の体に到達したツタが太ももを撫で、腹の上を這いずってきた。
もがこうとしても両足と左腕を捕らえられているせいでモゾモゾと身を揺することしか出来ない。
そうしてる間にツタは腹から胸へと伸びてきた。
「やあぁっ!」
嫌悪感が走り、反射的に自由な右手でツタに爪を立てる。
すると、全てのツタが一斉にドクンッと大きく鼓動した。
「ひあっ…! やああっ」
私の手から素早く逃れたツタが乱暴に右手を捕らえる。
そして両手足のツタが更にキツく巻き付いてきて、強引に体を引っ張り私を大の字にさせた。
「いやあああっ!」
私の周りで蠢いていた数本のツタ達が体目掛けて飛びかかる。
無数の蛇に襲われているかのような感覚に、体中の皮膚が総毛立つ。
気持ち悪さに強張っていると、一本のツタが右胸に巻き付き乳房をギュッと絞り上げてきた。
ツタは更に先を伸ばし、絞られ充血した乳首に器用に巻きつく。
その途端に胸の先でチリッとわずかな快感が起こり、私は目を見開いた。
…こんな得体の知れないものに触られて感じるなんて…っ!
自分はそんな変態じゃないと自らを叱り、これ以上の快楽は絶対に感じないと私はキツく唇を噛んだ。
そんな私をからかうように、ツタはキュッキュッと強弱をつけて乳首を歪ませ、絶妙な刺激を送り込んでくる。
「ん、ん…っくぁあ!」
必死にその刺激に耐えていると他のツタが同じようにして反対の胸に絡みついてきた。
「ひっ、ぁ、あ…っ!」
乳首に伸びてきたツタの先は、片側の胸をいじくるツタとは対照的に固くなっているそこを細やかに撫で始める。
不意をつかれた身体は必要以上にその繊細な刺激を感じ取って、体内をゾクゾクと疼かせてしまう。
私はその淫らな感覚を追い出そうと歯を食いしばりながら首をブンブンと横に振った。
「なかなか良い具合のようですね」
「……っ!」
内情を見透かしているような男の言葉に全身がカアッと熱くなる。
その恥辱で快感を押し殺し、私はテーブルにのん気に腰掛けている男を睨み付けた。
「い、いいわけ、ないでしょっ…! もうやめて…っ!」
「…そうですか? …まあ、いずれ良くなりますよ」
「良くなんかならな……っやああ!!」
他人事のように笑う男に怒りを燃やしていると、突然、強引に開かれている股の中心にゾッとする感覚が走った。
「や…やっ…いやぁ…っ!」
裂け目をスルスルとなぞる冷ややかで不気味な感触は紛れもなくツタだ。
あまりのおぞましさに体も声も引きつって自然と涙が浮かんでくる。
そんな私を気遣うわけもなく、ツタはついに媚肉を押し開いて私の中へと侵入してきた。
「いやっ…いやあああぁっ!!!」
ツタの太さは指と同じくらいしかない。
おかげで強引に貫かれても痛みはなかった。
けれど、この世のものとは思えない奇怪な植物に犯されたということが耐えられなかった。
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