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「自分からねだったくせに、今更恥ずかしがってんの?」
「んうっ!うううッふぁ、あっ!ああ゙ぁあっ!」
膣内に埋まっていた指が激しく肉壁を揺さぶり始める。
凶悪なまでの快感に頭の中が真っ白に弾けて私は樹さんの指をくわえたまま獣のような悲鳴を上げた。
樹さんの言葉が鼓膜を突くたび背筋や胸の奥が震え上がって脳内が掻き乱される。
こんな感覚は今まで感じたことがなかった。
彼の深い熱情に精神が蝕まれていく。支配されていく。
全ての細胞が彼の意思に服従して発情していくみたいだ。
…怖い。
けど、心の片隅ではこのまま樹さんに全て委ねて溺れてしまいたいという願望が確かな熱をもって揺らいでいた。
「泣くほど恥ずかしい? いや、気持ちいいのか」
「ふぐっ、ううう!んぅうう…っ!」
「結花はこれを望んでたんだろ? 嫌なことから逃げたくて、何もかも忘れるくらい気持ちよくなりたくて、あんな自暴自棄な書き込みして手っ取り早く快楽を与えてくれる男を求めたんだろ?」
「…っ!ふ、うっううぅッ…!」
樹さんの声が耳を突き抜けて心臓を鷲掴みにする。
…私の心の中、全部、樹さんは見透かしてたんだ。
私の子供じみた欲心を全部わかってて、私を快楽に導いてくれてる。
私は溢れ出す歓喜と快感に全身を打ち震わせた。
「俺が全部忘れさせてやるよ。だから余計なこと考えるな。今は俺のことだけ感じてろ」
「っあ…!は、ッあぁ!あああぁっ!」
指を入れられているせいでうまく飲み込みきれない唾液がダラダラとこぼれて頬や彼の手を汚していく。
汚いとか恥ずかしいとか、そんなことはもうどうでもよかった。
体中を駆け抜けていく灼熱の快感に頭の中枢がビリビリと痺れる。
彼に完全に屈服した身体は彼の望むままに悦楽の極みへと上り詰めていく。
「あっあ、あぁあッ!や…っあぅ!ううぐッううううぅっ!!」
…もうダメ…ッ!
そう思うと同時に、腰元で弾けた快感が稲妻のように脳天を突き抜けた。
思考を総ざらいしていく狂悦の高波に打たれ、私は樹さんの指をキツく噛み締めながら全身を激しく痙攣させて絶頂の悦びに浸り尽くした。
「…やっと素直になった」
「っふ…ぁ、あ…っ」
樹さんの笑顔に張り詰めていた神経が解きほぐされて、ドクドクと高鳴る胸の内が甘く締め付けられる。
口から抜け出た指がヨダレまみれの頬を撫でてせわしなく上下する胸へと移動し、そして流れるように下半身まで滑り降りた。
下着を引かれ、私は脱がせやすいように自ら腰を浮かせる。
彼の眼前に晒された恥部は未だ絶頂の興奮が抜けきらず、ヒクヒクと伸縮して愛液を滲ませていた。
「手かして」
「へ…?」
何だろう?と疑問を抱きつつ私は素直に樹さんに右手を差し出す。
「こっちも」
シーツの上に力無く投げ出していた左手も掴まれ、両手が下半身へと導かれていく。
「自分で開いて」
「…っ…!」
期待を膨らませて熱を上げる恥部に手を下ろすと、樹さんは恥辱の命令を私に言い付けた。
…自分の手で、グチャグチャになった痴態を彼に見せ付ける…
その行為の恥ずかしさに一気に体中の血液が沸騰して頭が熱くなる。
けれど、心に根付いた彼への服従心が羞恥を押しのけて私の体を突き動かす。
震える手に力を込めて媚肉を押し広げると、淫水がクチュリと粘着質な音を立てた。
「そのまま、動かしちゃ駄目だよ」
「…っはぃ…」
反射的にそう答えてしました自分にはもう反抗する意思なんて残っていないんだなと改めて思い知る。
樹さんは私の脚を更に大きく広げると、無防備な太ももに舌を這わせ始めた。
その感触や熱を感じて、だらしなく広げた淫部がどんどん血走っていく。
…お願い、早くここに来て…っ
痴女みたいな淫らな欲求を頭の中で叫んでいると、濡れた粘膜に彼の吐息を感じて私は思わず息を飲み込んだ。
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