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「…〜っく、はあっ!…っは、はぁ…!」
体の内側が熱い。
フワフワ浮いてるみたいで力が全然入らない。
何も考えることができず樹さんに身を預けて息を荒げていると、樹さんは私をベッドに寝かせて汗ばんだ私の髪をそっと撫でた。
「…挿れていい?」
「ん…っ」
うん、と答えようとしたのにうまく声が出なくて、私は彼を見上げて小さく頷いた。
樹さんは枕元の先のラックに手を伸ばしてゴムを取る。
ゴムをつけてる間に少しでも身体を落ち着かせようとしたけれど、呼吸を整えることすら出来ないまま私は彼に抱きかかえられてベッドの真ん中に寝かされた。
「ふふっ、大丈夫? ぐったりしてるけど」
「だって…!あんなに…っ!ん、ふぅ…っ」
吐こうとした悪態が重ねられた唇に呑み込まれていく。
ずるいな、と思いつつも私はその優しい口付けに陶酔して甘えるように彼の背中に腕を回した。
「…っふ…! ぁ、あ…っ!」
秘裂に押し当てられた彼の熱が私の内側へと媚肉をこじ開けるようにして沈み込んでいく。
体をとろけさせていた恍惚感が再び荒々しい熱情に変わり、私は込み上がる快感に彼の肩をギュッと抱き寄せて全身をわななかせた。
「ふあッあぁああ!」
指では届かなかった最奥をえぐられ、頭の中が一気に真っ白に弾ける。
あんなに快楽を貪り尽くしたはずなのに、次から次へと貪欲な疼きが腰元からせり上がって身体を熱く淫らに狂わせていく。
「あっあぁッ!ああぁあっ!」
深く打ち込まれるたびに子宮に甘美な痺れが響き渡り、私は子供みたいに彼にしがみついたまま泣き喚いた。
焼け付く衝動に体中の神経がビリビリと騒ぎ立つ。
…ダメ、またイッちゃう…!
「ふあっ!あッ、樹さん…っ私、また…っあ!ああぁっ!」
あっという間に再来した絶頂感に私はなりふり構わずよがりながら彼の背中に深く爪を立てる。
…けれど、私を快楽の頂点へと導いてくれていた荒い律動が突然なだらかな抽挿に変わり、途端に甘痒くなった刺激に身体は戸惑いながら法悦を手放してしまった。
「やっ…あぁ…っ! な、んでぇ…っ」
絶頂を取り上げられ、涙声で不満を漏らすと、彼はクスクスと笑いながら私の耳に優しく噛み付いた。
「結花のイきそうになってるときの声、可愛くて好きだからもっと聞きたいって思って」
「んあっ!! あぁッああぁぁっ!」
耳から注がれる恍惚の快感に打ち震える身体に再び灼熱の刺激を突き込まれ、私はひときわ甲高い悲鳴を吹き上げた。
ヒクヒクと痙攣を続ける秘部を掻き荒らす彼の凶器にいとも容易く快楽の果てへと引きずり込まれていってしまう。
「あっああああっ! ふぁ…っあ、あうぅ…っ!」
なのにまた限界を迎える寸前で熱を奪われ、煮え切らない欲望が脳内や胸の奥をグチャグチャに焦がしていく。
…やだ、イきたい、イきたいっ…!!
「いや…ッああぁっ! 意地悪、しないでよぉ…っ!」
体中の神経が焼け付くされてしまいそうなもどかしさに耐えきれず、私はグズグズと泣きじゃくりながら彼の背中に思い切り爪を食い込ませた。
「そんなにイきたい?」
「ぅあっ!あぁっ、イ…きたい…っあ!」
必死に欲求を喉から絞り出すと、彼に密着していた体を押されベッドに押さえつけられた。
涙で歪む視界に映るのは彼の不敵な笑顔。
樹さんも快楽を感じてくれているのか、その表情にはさっきまではなかった艶っぽさが加わっていた。
それでも瞳から発せられる鋭い威圧感は消えていない。
彼の視線が胸の中にジワジワと浸蝕して、ぎゅうっと甘く締め付け、鼓動を一層熱く重くさせていく。
「ちゃんと俺の目を見ておねだりして」
「…っふ、あ! あ、ぁ…っ!」
狂おしいほどに優しく膣内を犯しながら囁かれた言葉が震える心を鷲掴む。
怖くも悲しくもないのに涙が溢れて止まらない。
もっと欲しい。
もっともっと樹さんに犯されたい。
壊されたい。
苦しいの。満たされたいの。
足りない、もっともっともっと、貴方が欲しい…ッ!!
「お願、い…っ! …イかせて…下さいっ…!!」
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