アイドル調教 01 02 03 04 05


簡素な楽屋の姿見の前で、ルナは入念に自分の身なりをチェックしていた。

これからテレビ初出演という重大な仕事が待ち構えているのだ。


深夜の短い音楽番組だが、ルナにとってはやっとの思いでこぎつけたチャンスだった。



容姿も技量も一般人レベル。

これといった個性も見いだせず、ルナはごまんといるアイドルの中に埋もれ、全く芽を出せずにいた。


(ここでなんとか自分をアピールしなきゃ…)


ルナは緊張と焦りを浮かべた表情で鏡の中の自分を見据える。


「…やっぱ全然ダメだな」


その様子を後ろで眺めていたマネージャーが、うんざりとした口調でそう吐き捨てた。


「え…っ?」

「それじゃあテレビの仕事も今回限りだよ」

「そっ、そんな! 私頑張りますっ!」

「無理無理。お前のことだから引きつった笑顔振りまいて終わりだろ」

「……っ」


そんなことないと反論したかったが、マネージャーの言葉は的確にルナの弱い心を射止めていた。


緊張で笑顔をうまく作ることが出来ない。
頭の中も真っ白。

カメラや観客の前で自分がどんな立ち振る舞いをするかは目に見えていた。


「…でも、お前が売れないと俺が困るんだよ」

「え…」

「上からはグチグチ言われるし、周りの奴らからは陰で笑われてるんだよ。お前のマネージャーなんかにされたおかげでな」

「ごっごめんなさい…!」


ピリピリと張りつめた空気にいたたまれず瞳に涙を浮かべうつむくルナ。


そんな申し訳なさそうに立ちすくむルナの前へ歩み寄ると、マネージャーはルナの着ているワンピースの肩口を手荒く掴み、有無を言わさず一息に下へ引き下ろした。


「えっ!!? な…っやめて下さい!」


突然胸を露わにされ、ルナは訳がわからず丸く見開いた目をマネージャーに向けてとっさに両腕で下着姿になった上半身を隠した。


「全部脱げ」

「何言ってるんですかっ…! いやあっ!」

「売れたいんだろ? だったら俺の言うことを黙って聞け」

「でもっなんでこんな…っやあぁ!」


暴れてでもこの異常な状況から逃れたかったが、ルナは今まで世話をかけさせてしまったマネージャーに全力で抵抗することはできなかった。


マネージャーは非力にもがくルナのワンピースを全て脱がすと、手早くブラのホックに手をかけた。


「いや…っあ!」


こぼれた乳房を隠そうとする両腕を壁に押さえつけ、マネージャーは獲物をとらえた獣のような鋭い眼で目の前の真っ白な乳房をしげしげと眺める。


「見ないで…っ」


マネージャーの視線がひしひしと伝わり、ルナは込み上げる羞恥にか弱く泣き震えた。


しかし拒絶する言葉とは裏腹に、胸の先で控えめに実っている薄紅色の実は、この先の展開を期待しているかのように隆起し始めていた。


そのわずかな情欲の芽生えに気づき、マネージャーは目を細めて妖しげな笑みを浮かべる。

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