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 「…いいことっ?」


「じゃーん。これはなんでしょう?」


そう言ってお兄ちゃんはただのタコ糸を私の目の前につきつけた。


「へ…? 糸…っ?」

「そ。これを奈津ちゃんの敏感な乳首に巻き付けまーす」

「……なっ?! ちょっ、やだ!」


慌てて逃げ出そうとしたけれど、がっしりと体を抱き寄せられてしまった。


「抵抗しちゃダメだよ」


ニヤリと不敵に笑うお兄ちゃん。

その一言で私は何もできなくなってしまう。


私がおとなしくなると、お兄ちゃんは手早く胸の突起両方に糸を巻き付けた。

キュッて指でつままれたときと同じような感覚…。

また変な気分になってきた自分が嫌になった。


「さ、これでブラしないで制服着て」

「…っ」


ブラウスを着ると、途端にこすれて弱い快楽が走った。


…こんな状態で学校に行くの…?



着終わると、お兄ちゃんは平然と笑みを浮かべて私を玄関まで見送った。


「じゃあ行ってらっしゃーい」


…やっぱりアンタは鬼畜だっ!


手を振るお兄ちゃんに頭の中でそう吐き捨てて私は勢い良く玄関のドアを閉めた。


* * * * *




「奈津、大丈夫? 顔赤いよ?」

「んぇっ?」


友達が心配そうに私の顔を覗き込む。

私は速くなってる呼吸を抑えて、大丈夫。と平然を装った。


「本当に大丈夫なの?」

「うんっ! 超元気!心配無用っ」

「無理しない方がいいよ? 次体育だし…」

「体育っ?!」


驚きのあまり私は教室に響き渡るような大声を上げてしまった。


…そうだ、今日は体育があるんだった…。


こんな胸で走り回ったら大変なことになる…!

第一、みんながいる中で着替えれるわけない…っ。


「うん…やっぱり保健室行ってくるわ…」


何も知らない優しい友達に力無く笑いかけて私は教室を出た。


・ ・ ・ ・ ・



──ピピピピッ


「んー…36.8℃か…。ちょっと熱っぽいわね」

「…はい」

「とりあえず休んでなさい。良くなりそうもなかったら早退してもいいから」

「はい」


保健室の真っ白なベッドに横になる。

ヒンヤリしていて凄く心地いい。


少しして、先生が用事があるからと言って保健室を出て行った。


…途端に静かになる室内。

時計の音だけが響いてる。


胸の刺激で私の体はおかしくなりっぱなしだった。

アソコが疼いてしょうがない…

どうしよう、オナニーしちゃおうかな…。


恐る恐る下半身に手を伸ばす。


すると、突然ガラガラ…と控えめにドアを開ける音が聞こえてきた。

私は慌てて手を股からどかして普通に寝ているふりをした。


…コツ…コツ…


足音がだんだん私の方へ近付いてくる。

──誰…?



「美月さん?」

私の名を呼ぶ男の声。


「だっ、誰?!」


「…やっと2人きりになれた」


そして1人の男子生徒が姿を見せた。

 

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