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望んだ刺激は想像してたような生易しいものじゃなかった。
受け止めきれない快感が体の隅々で暴れまわり、耐えきれず私はシーツを固く握り締めて身をかがめた。
「あっ、ぅああっ! くっ…、ふうぅっ!」
早すぎる絶頂の余波を受け、唇を噛み締める。
指を入れられて即行でイクなんて…
締まりが無さ過ぎてさすがに夏見にも引かれちゃうかもしれない。
痴態を晒すわけにはいかないと指を噛んで痛みで快楽をごまかす。
「んっ、んうぅっ…! ふ、うぅ…っ!」
「…なんで我慢してるの」
「ふぁっ…!」
囁きと共に耳の軟骨を噛まれ、ピリッと走った刺激に声を漏らす。
口から離してしまった指を即座に掴まれ、爪先で歯型をなぞられる。
痛痒さは下半身に伝って熱情に足されていく。
「やあぁっ…! だ、めぇ…っ! とめっ…、ぅあっ! あああッ」
意識が快楽だけに集中してしまい、欲望は急速に高みへと上り詰めていく。
歯止めをかけるものはもう何もない。
一線を越えた衝動は途端に弾け、全身を熱く感極まらせた。
「ふあっ…! っは、う、うぅぅっ! うあっ、あッ! やあああっ!」
最果てに達してうねり、蜜を吹きこぼす秘唇。
中がしぼまり夏見にもイッたことが伝わっただろう。
…けれど指は速度を緩めることすらしないで限界に震える内壁をえぐり続ける。
「やっ、やッ、ふああぁっ! そ、んな…っ、やっあああぁっ!」
飛翔感から解かれてもいない過敏すぎる体を獰猛なまでに掻き荒らされ、あっという間に快感が頂点へと駆け上がっていく。
「やだぁぁっ! あっ、あ、ッふぁう!」
夏見の腕が胸元へと回り、かがめていた上半身を力任せに起こされた。
夏見の胸にもたれかかる体勢になり、反れた背筋に鋭敏な快楽の電流が勢いを増して貫き渡っていく。
「ぅあああっ! あっ、また…っ、あッ、あぁあっ、ふあぁあああっ!!」
そして私は混乱の内に再び下腹部を波打たせた。
恥部から湯だった飛沫が飛び散っていくのが、目を閉じていても感覚として伝わってくる。
きっと夏見の手は私の体液でベタベタだ。
それでも荒れ狂う快感は静まらない。
「あぁああっ! と、めてっ…、やだっ、やぁあああっ!」
膣口から響いてくる音は水面をかき混ぜてるかのようだ。
幾度となく熱の上がった膣が鼓動して稲妻のような快感を体中に走らせる。
終わることのない絶頂の波に頭の奥が痺れて、意識が白く霞んでいく。
「んあっ、あぁあっ! も…っ、おかしくなる、からぁ…っ! やあぁっ、あッあああぁ!」
「まだ早い」
「ふぇっ…?」
本当に快楽で頭がどうにかなりそうになって、掻き乱される意識の中で必死に悲願の悲鳴を吐き出すと、それが夏見に届いたのか突然手の動きがピタリと止んだ。
とろけた脳内では何も考えだすことが出来なくて、私は呆然てただ細かい痙攣を繰り返す。
そんな私を仰向けに寝かせると、夏見は鋭く熱気立った瞳を向けて、そして…クスリと微笑んだ。
「壊れるのはこれから」
「……っ!」
凶暴な獣の血を秘めているかのような、胸の奥にまで突き刺さる眼光に私は息を呑み込む。
ベッドの先に伸びていく腕。
カタンと音を立てて戻ってくると、その手からはコンドームの姿が覗いていた。
…挿れるんだ。…挿れられるんだ、夏見のが私の中に…っ!
指だけでこんなグチャグチャになってるのに…これ以上、しかも夏見ので突かれたら私どうなっちゃうんだろう…っ。
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