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「ぅあッ!ぁ…ッあ…!」
激しい疼きで薄れかけていた痛みが再び下半身の中心から響き渡った。
強引に秘部をこじ開けながら侵入を進める熱の塊。
苦痛なだけの恐ろしい異物感に私はがむしゃらにシーツを掻き毟って堪える。
「こっちの感覚に集中してろ」
「ふぁっ! ぁッ!んっ、んぅぅ…!」
彼の指が細かくその一点を擦って痛みを溶かしていく。
苦痛に耐えかねて言われた通りその淫らな刺激に集中していると、下腹部の奥底から荒々しい劣情が波のように込み上がってきた。
「んあっ!ぁ、あッ…待って…!なんかっ…あぁあッ!ダメ、っ止めてぇ…!」
思考が丸ごとさらわれていくような熱い衝動が身体の芯を突き抜けていく。
不安と恐怖と不浄な期待感がせめぎ合って、私は何がなんだかわからないまま夢中で彼の腕を掴んだ。
「待…って…っ!変なのっ…体が…!あッ、あ、あぁ!ダ、メ…!ダメ…ぇッ!!」
そんな私を劣情の底へ突き落とすように指は容赦なくそこを責め立て続ける。
「あっあぁッ!も…っダメ…!んんッ!んうぅぅぅぅッッ…!!!」
狂喜の荒波が一気に押し寄せて、なすすべもなく私はその狂おしい衝撃に飲み込まれた。
思考が真っ白に弾けて意識が遠のく。
「んッんぅ…!うぅぅぅっ…!!」
ガクガクと全身を痙攣させながら、必死で口を押さえ込む。
こんな声を絶対に部屋の外に漏らしたくないというギリギリで繋ぎとめた理性だった。
「っ…ふ…、ぁ、っはぁ…! はッ…」
体がショートしたかのような感覚が去った後もピリピリと細かな痺れが下腹部から走って、そのたびに身体が小さく跳ね上がる。
悔しくて恥ずかしくて、私は痛いぐらい唇を噛み締めた。
「どうだった? 初めてイッた感想は?」
「……っ」
視界を涙で滲ませながら憎しみを込めて睨んでも、目の前の男は冷酷な薄笑いのままだった。
「俺ソックリだな、その顔」
お母さんから性的虐待を受けたときの自分と今の私を重ねているんだろうか。
その言葉で、煮えたぎっていた怒りが冷めていくのを感じた。
彼の辛い過去を思うと、彼を憎みきることはできない。
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