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夏見を照れさせてやるはずが見事なカウンターを食らって、私は紅潮していく自らの顔を手で覆い隠した。
どう足掻いても夏見の方が一枚上手らしい。
「…夏見って…ものすごく意地悪だよね…」
どうせ軽くあしらわれるんだろうと観念しながらも私はそう忌々しく吐き捨てた。
「元彼は優しかった?」
「…え…っ?」
『広瀬はものすごく単純』
そんな風に小馬鹿にされるのかと思いきや、応えは意外なものだった。
「なんでそんな…っ…あ!」
突然夏見の手が下腹部に触れ、途端に言葉が詰まって体がビクついてしまう。
手は下着の中へと入りこんでグチャグチャに濡れそぼった媚肉を無遠慮に掻き分けた。
「ひっ…ぁ、あああっ!」
数本の指が膣壁を一息にこじ開ける。
散々掻き回されて解されたそこは簡単に指を深くまで呑み込んだ。
瞬く間に熱い痺れが広がり、あまりに唐突な快感に私は激しく身体をしならせて悲鳴を上げる。
「…俺はあの男みたいな余裕はないから」
「ふぁあっ…! あっ…!」
指が抜かれて、愛液を受け止めきれないほどに濡れた下着がズルズルと下ろされていく。
刺激の余韻に呑まれて完全に力を無くした私は戸惑うこともできずにされるがままになるしかなかった。
「優しくしようとか、そんな加減できないから」
「……っ」
そう言い放った夏見の目は、いつもと変わらないはずなのにどこか冷たく鋭い雰囲気を漂わせていた。
その目に射止められ、期待とも恐怖ともつかない感情がゾクッと背筋を疼かせる。
夏見は視線を下腹部へと移して私の脚を大きく開かせた。
これから襲い来る衝撃を予期して、疼きが一層強く駆け上がる。
「ふぁ…ッあ…!!ぁああああっ!!」
切っ先がヒクつく入口にあてがわれたかと思うと、夏見の体温や感触を感じている間もなく、身体の中心を貫かれるような激震が一気に走り抜けた。
想像を遥かに上回る衝撃に爪先から頭の先まで痺れて意識が昏迷する。
そんな壮絶な一撃目を受け止めきれていないまま荒々しい抽挿が始まり、容赦のない恐悦が体中を掻き乱していく。
「生の方がいい?」
「ひあァああっ!あぅッ、ああぁあっ!」
チカチカと点滅する頭の中に夏見の声が届き、私は『そんなことない』と一心不乱に首を横にふった。
「でも声全然違う」
「こ、え…っ?」
「元彼とヤッてたときはもっと色気づいた声だった」
「……っ!だ、からっ…カズヤとやってるときは、全部…っ演技だって…ふあぁッ!」
「今は?」
「…っなんで…!あっ、あぁあっ!!」
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