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「ふ…っ!んんっ!ぁ…んッんぅぅうー!!」
再び口づけられたかと思うと、荒々しい衝撃が下腹部から頭のてっぺんへと貫き渡った。
動きを加速させていく夏見の熱塊が、今までの甘い快感を狂おしい恐悦に塗り替えていく。
とろけた粘膜を何度も激しく摩擦されて、私は唇を塞がれたままくぐもった悲鳴を漏らした。
「んぐっぅぅう…!ふ、あッんんん!!」
子宮まで響くほど深く打ち込まれ、脳内が真っ白に弾ける。
意識が途切れそうになりながらもなんとか最後まで夏見を感じていようと、私は必死に夏見にしがみ付いて鳴き悶え続けた。
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「……ん…」
気が付くと、目の前には廊下らしき光景が広がっていた。
脳内がグダグダに溶けきってるせいでうまく思考を働かせることができない。
そんな脱力しきった心身に、一定のリズムで体を揺すられる感覚が心地よかった。
どうやら私は今、おんぶをされて運ばれているらしい。
「…ん…。…ん? ええぇっ!?」
気持ちよさにまた意識がまどろみ始めたところでハッと我に返って私は慌てて身を起こした。
「おはよう」
私を背負って歩きながら夏見は当たり前のようにそう言った。
「えっ? えっ!? ちょ、ちょっと待って!降りる!降ります!」
軽くパニックを起こしつつ私はジタバタともがいて夏見の背から降りた。
…教室で夏見に抱かれてアンアン喘いでた以降の記憶が全くない。
辺りは薄暗い廊下。
気絶した私を夏見がここまで運んでくれたことは明白だ。
「ごめんっ、私…!」
失態を詫びようと改まって自分の言動を振り返ると、途端に途方もない恥ずかしさに襲われて私はそれ以上なにも言う事ができなくなった。
「気絶する直前、おまんこ壊れるーって言ってた」
「嘘ぉっ!!?」
「嘘」
「にゃーっ!!」
飄々と私をからかう夏見に、私は奇声を上げて殴りかかる。
夏見はすっかり調子を取り戻し、いつもの無口で小生意気な男になっていた。
「ていうか…っ、ここってどこなの?」
「もうすぐで職員玄関」
「職員玄関に行くの?」
「生徒用の玄関はもう鍵かかってた」
「あっ、そうなんだ…」
「靴」
「あ、はい。すみません」
夏見から自分の外靴を受け取る。
…私を背負って生徒玄関からここまで来たんだから相当疲れただろうな…。だって重いもん私。
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